|
江南区(カンナムく)は大韓民国ソウル特別市南東部にある区。1963年にソウル市に編入後、郊外の農村だったこの地に区画整理がなされた結果、1970年代以降、おびただしい数の高層アパートが立ち並ぶようになった。その中には一軒あたりの面積の広い高級アパートも多く、高学歴層・専門職に就く者・中産階級や上流階級など、韓国において最も富裕な人々が暮らしていることで知られる。いわゆる江南の中心。 1980年代後半以降、高学歴層や土地長者、留学帰りの若者など裕福な人々の消費文化を背景に、狎鴎亭洞(アプクジョンドン)に高級デパートや若者の集まるブティックなどが集積し、江南はソウルで最も高級で新しい繁華街として注目を集めるようになった。21世紀に入り、地下鉄江南駅や三成駅周辺は、大企業やIT企業が本社を置く高層オフィスビルが立ち並び、コエックス(COEX)など大きな国際会議場・展示場が位置するなど、韓国におけるビジネスや商業の新たな中心地となっている。 2012年、PSYの『江南スタイル』が世界的にヒットしたことにより、国外での認知度も飛躍的に高まった。 == ソウルの中の江南 == この付近は高麗時代の広州に相当する地域で、本来、ソウル市の中央部を流れる漢江の南の一帯を「江南」、北の一帯を「江北」(カンブク、)と呼んだが、現在では富裕層の多い瑞草区より東の一帯を「江南」と呼ぶことが多く、また特に江南区、瑞草区あたりを指すことも多い。 70年代から80年代にかけての政府主導による江南の住宅開発・オフィス開発の勢いは激しく、1970年ごろまでは江北と江南の人口比は8対2であったが、1990年にはほぼ5対5にまで並んでいる。また江北にあったソウル高校や京畿高校など名門校の江南への移転も進んだため、大学進学に有利な名門高校を擁する江南地区の学区に上流階級や富裕層が集まった。現在ではソウル市内のみならず韓国全土から江南に移住し有利な学区に入ろうという家族が後を絶たず、江北から江南に本社を移す大企業や、最初から江南に本社をおく外資系企業も増えている。こうしたことから不動産投機や不動産価格上昇が起こっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「江南区 (ソウル特別市)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|